稲刈り中の早生品種のお話

こんにちは、斐太まろんです🐿
なかなか下がらない暑さと不安定な天気が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

稲刈り1
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稲刈り2
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さて、先日のブログで少し触れましたが、弊社では早くも稲刈りが始まっています(*^^*)
現在刈り取っているのは早生品種の “新潟次郎” と “つきあかり” です。
「聞いたことないお米の名前だなぁ・・・」「そんなお米あるの?」と思われる方がほとんどかと思います。

今回は、斐太まろんが勉強がてら調べた両品種について、少しお話させていただきます。長くなるので、お時間のあるときにご覧ください👀


皆様もご存じのとおり、新潟県で栽培されているお米といえば “コシヒカリ” です。
しかし、コシヒカリはブランド米。値段が高くて買えない・・・という方もいらっしゃるでしょう。
さらに、家庭で消費されるお米(主食用米といいます)は1962年をピークに減少しており、ご飯をお家で食べる量も世帯も減ってきているのが現状です。

そこで、新潟県内ではコシヒカリ以外の品種を開発・栽培し、家庭での消費だけではなくなってきている現代のお米のニーズに応えられるよう取り組みを進めています。

 

“新潟次郎” は実は飼料用米という、家畜の餌として栽培されている品種なんです!🐮🐷🐔

飼料用米は国が定めた「食料・農業・農村基本計画」で生産拡大が明記されていて、需給調整の取り組みとして栽培するところが増えています。

最近お米を食べて育ったという食肉や鶏卵を、スーパーやテレビで目にしたり耳にしたりしませんか?
通常飼料はトウモロコシを使用していますが、お米はトウモロコシよりも栄養価が高いので、お肉や卵のうま味が増すといいます。

飼料用米で育つ家畜が増えるほど、より美味しいお肉や卵をいただくことができるんです😋

【参考リンク】

 

“つきあかり” は、お隣上越市にある中央農業研究センターで開発された品種で、コシヒカリよりも2週間も早く収穫でき、比較的低価格で取引されています。

低価格だと美味しくないのでは・・・と思われるかもしれませんが、なんと炊いてから4時間保温しても、コシヒカリよりうま味があるという特徴があるんです!

ご飯もツヤツヤ✨(”つきあかり” という名前はこのツヤから来ているそうです)で美味しい、そして低価格なんてとても魅力的なのですが、店頭になかなか出回らないのには理由があります。

それは、つきあかりが「加工用・業務用米」として栽培されているからです。

家庭用のお米の消費が減少している一方で、外食や中食(コンビニやスーパー等で販売されている弁当や惣菜)の消費は増加しています。
お家で料理は忙しくて作れないけれど、仕事帰りにお弁当を買ったり、ファミレスでご飯を食べて帰ったりするという方も多いのでしょう。

つきあかりはこうした外食・中食の需要に対応できるよう開発された品種なのです。

つきあかりは聞いたことがなくても、知らないうちに外食やお惣菜で口にしているかもしれませんよ🌟

 

斐太まろんは入社して2年目の農業初心者🔰なので、仕事に追いつくために空き時間にいろいろと勉強しています。
今回は図書館から以下の本を借りて勉強しました。
とても参考になった本
写真左:「お米を選ぶプロのための 全国お米のこだわり銘柄辞典
写真右:「『産地で選ぶ』『銘柄にこだわる』プロのための コメの注目ブランドガイドブック
(いずれも日本食糧新聞社より刊行)

読んでみると、全国各地で様々な品種が開発・栽培されていて驚きます。

新潟県のお米=コシヒカリのイメージは根強いですし、私もコシヒカリは大好きですが、他にも栽培していることが知られると嬉しいですね(≧▽≦)

今回は知られていないお米を紹介しましたが、“こしいぶき” や “新之助” 等、皆様がお見かけするお米の刈り取りが始まりましたら、こちらのお米をご紹介しますので、お楽しみに🌾🍙

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